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ROCK ON THE ROAD/パンク・ハードロック・ヘビメタ

90年代〜00年代に聴いていた洋楽紹介ブログ

【名盤レビュー】Trapt(トラプト)『Someone in Control』(2005)|時代に埋もれたポストグランジの傑作

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2005年にリリースされたTrapt(トラプト)の2ndアルバム『Someone in Control』。

2000年代ポストグランジの隠れた名盤!

今はメロディアスで図太い音楽が聴きたい気分なので、Trapt(トラプト)の『Someone in Control』について紹介します。

このバンドは音楽に華は無いけど、ストレートに刺さるメロディにハマって、学生時代めっちゃ聴いてました!

 

アメリカ・カリフォルニア出身のポストグランジ系ロックバンド。

2000年代前半のラジオロックを代表する存在のひとつです。


アルバム基本情報

リリース:2005年
ジャンル:ポストグランジ

     オルタナティブロック
代表曲:「Stand Up」

    「Waiting」

    「Disconnected」

 

こんな人にオススメ

  • 2000年代ラジオロックが好きな人
  • 内省的な歌詞に共感する人
  • 現在30〜40代の“当時世代”

  • 「派手さより持続力」派

 

派手なヒットより、内面の葛藤を丁寧に描くロックが好きな人へ。

2000年代の“静かな熱”を再確認したい人に刺さる一枚。

 

個人的にフェイバリットソング

■ Disconnected(Out of Touch)

地味だけど中毒性あり。

曲はエモーショナルなロックサウンドで、力強いギターとドラムに乗せて感情をストレートにぶつけるようなリズム感がクセになりますよ。


「あなたは僕を見ていない」「僕の気持ちが伝わらない」といった、 疎外感(disconnected=断絶/繋がらない) が繰り返される。 

もはや感情のやり取りができなくなり、

「いつこのサイクルが終わるのか」と問いかけるような孤独感が描かれています。 

 

 

■ Waiting

00年代エモ寄りの哀愁感とイントロが最高。

この曲はBメロの0:36のドラムとベース音が混じる重点音の縦ノリがめっちゃ良いと思っています!

ただタイトルの意図としては、希望的な「待ち続ける」という意味ではない。

相手の変化や関係性の修復など「内面の焦燥感」からくる停滞とフラストレーションを表している。

Bメロの焦燥感(焦り)を激しいリズムで、そしてサビでは「待っている」を表現した溜めるようなサウンド、心情を上手く音楽に乗せている。

「爆発しないTrapt(トラプト)の良さ」を体感してください。

 

 

■ Stand Up

この曲のテーマは 「傍観するな、立ち上がれ」。

分かりやすいポップな曲調でありながら、力強いサウンド、疾走感とサビの爆発力。

ライブ映えするタイプナンバーです。

 

■ Lost Realist

待ってました!

基本的にはバリバリロックでアップテンポな曲が好きですが、この曲は別!

しっとりする中に心に染み渡るメロディで、じわじわと感情を溜める構成が刺さりまくっています笑

 

Lost Realist = 「現実主義者なのに迷っている人」

現実を見すぎて、自分の立ち位置を見失っている状態を曲にしています。

歌詞の中にも『Someone in Control』とアルバムタイトルを扱っているだけに、この曲の重要度が窺い知れる。

 

誰かからの支配→ 「影響を受けた結果、どう自分を保つか」という哲学的な立ち位置です。

 

 

■ Influence

これもイチオシ!

自分の中でLost Realistと一二を争うお気に入りです。

哀愁がある中で徐々にテンポが上がっていき、サビでは吹っ切れたような疾走感、攻撃的な鋭さがかっこ良すぎます。

聴きどころは、もちろんサビへの入り方!

ぜひ堪能してください。

 

「誰が自分を支配しているのか?」をそのまま音楽にしたような楽曲です。

社会・人間関係・環境全般の“支配構造”を示唆しており、メディア・権力・周囲の価値観・他人の期待など、そういったものに飲み込まれる危機感を謳っています。

タイトルは単語の通り「影響」

「Someone In Control」のタイトル回収曲となっています。

 

 

■ Bleed Like Me

Bleed Like Me = 「俺と同じように血を流せ」

「同じ痛みを経験していないくせに」という怒りがテーマとなっています。

この曲は単体で聴くとそこまで刺さらないが、これまでの曲の繋がりからくる耳に残るバラードに何とも言えない良さがあります。

個人的には1:30のボーカル・ベースの重なり方が無意識にリズムを取ってしまう中毒性がオススメです!

この曲は申し訳ない!公式音源が無いのでSpotifyから聴いてくださいm(_ _)m

Bleed Like Me

 

■ Protect My Own Design

Protect My Own Design =「自分で設計した人生を守る」

 

この曲はこれまでの内省・葛藤・怒りを通過した結果、「自分らしさ」を取り戻し、今の自分で立ち向かっていく宣言をするような楽曲です。

 

これまでの重厚な雰囲気の脱却。

前向きでストレートなリズムで始まり、ミドルテンポで優しく開放的なサビ、2:43の伸びやかな歌声がこのアルバムの締め括りにピッタリ。

 

まとめ

まず初めに、このバンドはちょっと知る人ぞ知る感が強過ぎたかな笑

PVではなく同じアルバムアートの動画が並びますが、すべて公式音源です。

(一部楽曲はYouTubeに公式音源が無いため、Spotifyリンクを掲載しています。)

 

ただ個人的には、埋もれた名盤だと思っています。

「Someone In Control」は構成がしっかり練られており、アルバムを通しての完成度が非常に高く、デビュー2作目とは思えないクオリティ。

 

アルバムの感情構造

距離と孤立
停滞と怒り
自己確認
周囲との対立
行動の意志
支配構造への気づき
自己責任の受容

 

この世界観・感情の演出力・激しくは無いが心揺さぶるエモ感…、正直捨て曲がありません。

 

ただ2005年のリリース時は、オルタナやポップ系がトレンドとなっていました。

ポストグランジは新しい潮流とは少しズレていたため、大衆的なヒットとは。。。

アルバムの質としては、今の時代でも十分に刺さる名曲揃いだと思いますが、時代の波の大きさにより過小評価されているバンドとなっています。

 

孤独や怒りを抱えたまま現実と向き合い、もがきながらも自分の立ち位置を探していく物語。

最終的には他者への責任や自己防衛を通して、“自分で選ぶ覚悟”へと収束していく。

是非アルバム一枚を通して聴いてみてください!

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